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国の責任認める…勝訴したが、ギリギリの判決

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 首都圏建設アスベスト訴訟の東京地裁は5日、国の責任を一部認める判決を出しました。しかしメーカーの責任は否定しました。始関正光裁判長は「石綿粉じん対策として講じた規制措置は不十分だった」として国の責任を認め、約10億6000万円の賠償支払いを命じました。
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 首都圏建設アスベスト訴訟は、建築現場で建材に含まれるアスベストを吸い込み、肺がんや中皮腫などに罹患した、首都圏の元建設労働者や遺族計337人が、国と建材メーカー42社を相手に総額120億円の賠償を求めた裁判です。
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 国に対しては勝訴したが、ギリギリの判決…と小野寺弁護団長は声を荒らげました。基本国の責任は一部認めましたが、原告全員が勝利を手中に収めた訳ではないのです。一人親方や零細の事業者は切り捨てられたのです。喜びの涙もつかの間、原告の顔から笑顔が消え、沈痛な表情に変わりました。全員が共に勝たなければならない、何年かかろうと勝利を得る迄闘い抜くぞと…!
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 喜び半分どころじゃない…と弁護団は怒りを露にしました。しかし国に対しては責任を認めさせた。これは大きな武器だ、メーカーにも責任があると言っている。どの石綿を使って被害に遭っているのかは不明、しかし責任はあると言った…今まで素手で闘って来たが、明日からは武器がある。この武器を手にして闘う…小野寺弁護団長は言葉を噛み締めるように語りました。
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 企業に対して各々の責任は取れなかったが、被害の認証と加害の実証を含めて、全てのメーカーに対して謝罪を求めて行く大きな一歩。勝利の喜びは無い、救済されない人を一人もつくること無く、全員がしっかり救済される迄は勝利したとは言わない。原告の尊い団結で、総意において闘う、原告と心をひとつにしてして闘い抜くと、「判決報告・早期解決を求める集会」で小野寺弁護団長は決意表明をしました。
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 2012年12月5日付で、首都圏建設アスベスト訴訟原告団・弁護団・統一本部は、声明を出しました。大変長文の声明ですが、次回は全文を掲載する予定です。
by folgate | 2012-12-06 18:55 | 建設アスベスト訴訟
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